そのあと

    イライラして壁を殴ってしまいました

    手がずきずき痛んで、壁のほうが勝ちました。拳の皮が切れているか、腫れてきているか、朝には腫れています。殴らせた熱のほうは、もう引いています。このページを、もう片方の手で開いています。

    一つだけ、何より先に置きます。壁が二つ目で、人が一つ目だったなら、家の中に怖がっている人がいるなら、自分を痛めることが目的の一部だったなら、読むのをやめて、今日のうちに人と話してください。家の中で怖い思いをしているのが自分のほうなら、下の番号はそちらのためのものでもあります。

    先に、いま連絡できるところを置いておきます。家のなかで起きていることが怖いときは、四つ目が先です。

    いま危険が迫っている場合は、119番に電話してください。当てはまるかどうかを自分で判断する必要はありません。

    よりそいホットライン、0120-279-338。24時間、どんな内容でも受け付けています。岩手・宮城・福島からは0120-279-226。

    自殺予防いのちの電話、0570-783-556。毎日10時から22時まで。

    家のなかで起きていることが怖いときは、DV相談+、0120-279-889。24時間受け付けています。そちらが先です。

    ほかの相談窓口は、支援情報検索サイト shienjoho.go.jp/telsoudan.html にまとまっています。

    このページは、壁を殴る人がどういう人かを決めません。それは判定で、ここにあるのは記録です。あるのは、これからの十分間にすることと、そのあと、望むなら、手が何を記録しているかだけです。

    これからの十分間

    最初は手です。腫れが速いか、拳が握れないか、形がおかしく見えるなら、今夜のうちに病院です。手一本は、待合室の一晩に見合います。

    痛くて腫れているけれど動くなら、布で包んだ冷たいものを当てて、心臓より高く上げておきます。朝にもう一度見ます。悪くなっていたら、そのとき行きます。

    [実地課題]

    壁のある部屋ではない場所に座ります。水を飲みます。熱は引いていて、そのあとの体は疲れています。

    今夜、壁は直しません。今夜、手を隠しません。どちらも、眠ってからで足ります。

    壁の修理、聞かれたときの一言、どうしてなのか。全部、明日の仕事です。

    手は何を記録していますか

    壁が狙いだったのではありません。熱に行き先が要って、壁は殴り返してこないもの、出ていかないものでした。並びのどこかが、それでもそれを選んでいます。この事実は手元に置いておきます。弁護には使わず、捨てもしません。

    手は、このパターンが、走らせている本人の体に最初に落ちる場所です。別の夜には、別の人に、ことばで落ちます。今夜は自分に落ちました。だから読んでいるのが自分です。

    手を隠すのは、同じパターンの二手目です。殴って、それから物語です。ドアに挟んだ。仕事で痛めた。物語は熱を見えないところに置きます。見えないところが、熱の走り続ける場所です。

    手は、自分についての証拠ではありません。行き場のなかった熱がどこへ行ったかの記録です。

    どうして止められなかったのですか

    熱が先に来たからです。胸から腕へ下りて、顎が固まり、考えが届くより前に拳は閉じていました。最初の熱と殴るまでのあいだに、数秒ありました。それが窓です。熱が上がっていて、手がまだ開いている、その数秒です。

    体のサインは、パターンが始まるときに感じるものです。このファイルでは熱で、前腕の張りが一緒に来る人が多いです。捕まえるのはそこで、殴る瞬間ではありません。殴るのは並びの終わりで、そこまで来ると、選ぶものが残っていません。

    これで壁が誰かのせいになるわけではありません。仕事の場所が分かるだけです。拳の中ではなく、拳が閉じる前の数秒の中です。

    聞かれたら、何と言いますか

    誰かが手のことを聞いてきます。本当の一文を渡して、そこで止まって構いません。ファイル全部を渡す義理はありません。渡すのは、物語ではない一文です。

    [書き換えの型]

    ふつうの声の大きさで。壁を殴りました。腹が立って、手が先に出ました。自分で何とかしています。

    そこで止まります。何が始まりだったかの説明も、誰が先に何を言ったかの一覧も、つけません。

    聞いているのが、言い合っていた相手なら、一行だけ足します。あれはそちらに向けたものではありません。そのあと、その文はそのままにしておきます。

    二度としないという約束ではなく、次のための計画です。腕に熱が来たら、手が閉じる前に部屋を出ます。

    書き換えは、その別の動きを、手が届きやすくなるまで繰り返すことです。拳を閉じたまま、壁に穴を開けたあとで部屋を出るのは遅いです。それでも一回に数えます。手を開いたまま出るのが、練習している先です。

    罪悪感はどうしますか

    罪悪感の一部は、本当のことを指しています。誰かが聞いていた家で、拳が壁に入りました。その部分は持っておきます。正確で、熱に取り組む理由です。

    もう一部は、暴力的な人間だ、危ない人間だ、と言います。それは判定で、この書庫には判定を綴じる場所がありません。

    今夜の分を、さらに罰で払わないでください。手がもう払っています。何か食べて、手を上げたまま、眠ります。何時間も再生しても、明日の沸点は上がりません。下がります。

    サンドバッグは、跡の残らない壁です。殴る先を与えます。捕まえる位置は早くなりません。並びを変えるのは、捕まえる位置だけです。

    今夜は、実際には何ですか

    一つの記入です。あとから綴じられた記入で、記録はそれをふつうに受け入れます。もう一度開かれた失敗ではありません。

    ここに恥の欄はなく、罪悪感を綴じる場所もありません。次に腕へ熱が上がるときが、手元にある回です。手は数秒だけ開いています。その数秒が、この話の行き先です。

    このパターンのファイルは書庫にあります。今夜でなくて構いません。手は上げたままで。