別の人のこと
どうして子どもは何にでも謝るのですか?
子どもが、何にでも謝るようになりました。誰のせいでもないことにも、先に謝ります。
先に、いま連絡できるところを置いておきます。当てはまるかどうかを決めてからかける必要はありません。
いま危険が迫っている場合は、119番に電話してください。当てはまるかどうかを自分で判断する必要はありません。
こどものことで気になることがあれば、児童相談所虐待対応ダイヤル、189番。
よりそいホットライン、0120-279-338。24時間、どんな内容でも受け付けています。岩手・宮城・福島からは0120-279-226。
自殺予防いのちの電話、0570-783-556。毎日10時から22時まで。
ほかの相談窓口は、支援情報検索サイト shienjoho.go.jp/telsoudan.html にまとまっています。
このページは、この家で何があったかを決めません。ここからは見えません。書いてあるのは、形と、こちら側にあるものだけです。
いま見ているのは、実際には何ですか?
謝ることばの数ではなく、出る位置を見ます。何かを壊したあとに出るのは普通のことです。この形では、まだ何も起きていないところで出ます。
よく出る位置が四つあります。誰かの声が少し低くなったとき。物が落ちた音がしたとき。こちらが黙って考えごとをしているとき。そして、自分ではないほうが失敗したとき。
[現場観察]
一週間、謝ったことばが出た場面を書きます。中身ではなく、その直前の五秒に何があったかを書きます。
声、音、顔、沈黙。どれが多いかを見ます。
書くのは場面だけです。子どもに理由を聞くのは、この段階ではしません。
五秒前の欄が声と顔で埋まるなら、謝っているのは出来事に対してではありません。部屋の温度が変わったことに対してです。
どうして先に謝るようになるのですか?
いちばん速く温度を下げる動きだからです。誰が悪いかを調べるより先に謝ると、話がそこで終わることがあります。終わった回が何度かあると、体はその順番を覚えます。
謝っているのは、間違えたからではありません。空気が変わったからです。
[仕組み]
体のサインは、どんな判断よりも先に来ます。小さい体では、肩が上がる、息が浅くなる、動きが止まる、という形で出ます。
そのサインとことばのあいだに、三秒から七秒の窓があります。窓の内側では、回路はまだ引き返せます。
その窓が開くのは子どもの体の中です。こちら側でも、二人のやりとりの中でもありません。
覚えた場所は、ここからは見えません。この家のこともありますし、学校のことも、前にいた場所のこともあります。どこで覚えたかを外から当てにいくと、たいてい当たりません。見えるのは、いまどこで出るかだけです。
謝らなくていい、と言うのはどうですか?
そのことばは、こちらが思っている形では届きません。訂正として届きます。
訂正が届くと、謝ったことが間違いだったことになります。間違いだったなら、次に謝る材料が一つ増えます。この形は、そこでもう一周します。
代わりにできるのは、謝りのほうに返事をしないことです。中身のほうに返します。牛乳がこぼれたなら、布巾の場所を言います。物音がしただけなら、何の音だったかを言います。謝ったことばには触れません。触れないというのは、叱らないという意味でも、褒めないという意味でもありません。取り上げないという意味です。
[パターン概要]
温度が変わる。先に謝る。話が終わる。
終わった回が積み上がる。次はもっと早い位置で出る。
謝りを取り上げるほど、その位置は前に来る。
これは自分のせいですか?
その問いに、ここから答えることはできません。答える人は当てているだけです。
できるのは、答えの代わりに使えるものを渡すことです。五秒前の欄です。声が多いのか、音が多いのか、沈黙が多いのか。そこが分かると、心当たりを探す範囲がだいぶ狭くなります。狭くなるだけで、判定にはなりません。
そして、心当たりのほうが先に来ることもあります。この家で起きていることに思い当たるものがあるなら、このページより、上に置いてある番号のほうが先です。当てはまるかどうかを決めてからかける必要はありません。
こちら側にあるのはどれですか?
三つあります。三つとも自分のもので、子どものものは一つもありません。
一つ目は正確さです。場面を書きます。頭のなかで数えていると、多すぎることも少なすぎることもあります。紙のほうが静かです。
二つ目は、こちらの顔です。考えごとをしているときの顔は、こちらには見えません。子どもには見えています。黙って画面を見ている時間が長い日に、謝りが増えるかどうかは、同じ紙で分かります。
三つ目は、返す先です。謝りではなく中身に返します。一週間続けると、位置が変わるかどうかが見えます。変わらないこともあります。そのときも、こちらが持っているものは増えています。
[実地課題]
一週間、謝ったことばが出た場面と、その直前の五秒を書きます。
同じ紙に、その日こちらが家の中でどんな顔をしていたかを一行書きます。忙しかった、静かだった、声が大きかった。
結論は一週間では出しません。出るのは、範囲だけです。
こちらの側では、何が起きていますか?
このページで本当にこちらの話なのはここからです。ここに来た理由とは、たぶん違います。
謝られるたびに、胸のあたりが落ちます。落ちたあとに出るものは、たいてい二つのどちらかです。とっさに否定するか、少し苛立つか。どちらも、こちらが悪い親だからではありません。子どもの謝りが、こちらの側の何かに当たっているからです。
[心当たり]
謝られると、こちらのほうが先に謝りたくなります。
自分も一日のうちに何度も謝っていることに、書き出すまで気づきませんでした。
この子は気を遣いすぎる、という言い方で、話を終わらせたことがあります。
こちらの側にも同じ形が走っていることがあります。それは謝りのループという名前で、判定ではありません。体のサインがあり、三秒から七秒の窓があります。誰のものでも同じ形です。このページ全体のなかで、中断が手元にある場所はその窓だけです。
このファイルに届く質問
どうして子どもは何にでも謝るのですか?
いちばん速く温度を下げる動きだからです。誰が悪いかを調べるより先に謝ると、話がそこで終わることがあります。終わった回が積み上がると、体はその順番を覚えます。謝っているのは出来事に対してではなく、空気が変わったことに対してです。
謝らなくていい、と教えるのは効きますか?
訂正として届きます。訂正が届くと、謝ったことが間違いだったことになり、次に謝る材料が一つ増えます。代わりにできるのは、謝りのほうに返事をしないことです。中身のほうに返します。叱らないという意味でも褒めないという意味でもなく、取り上げないという意味です。
これは自分の育て方のせいですか?
その問いに、ここから答えることはできません。答える人は当てているだけです。代わりに使えるのは、謝りが出た直前の五秒です。声が多いのか、音が多いのか、沈黙が多いのか。そこが分かると、心当たりを探す範囲は狭くなります。狭くなるだけで、判定にはなりません。
この家の外で何かあったのだとしたら、どう分かりますか?
外からは分かりません。覚えた場所は、この家のこともありますし、学校のことも、前にいた場所のこともあります。当てにいくと、たいてい当たりません。見えるのは、いまどこで出るかだけです。まず一週間、場面を書きます。
心配なことに心当たりがあるときは、どうすればいいのですか?
このページより、上に置いてある番号のほうが先です。当てはまるかどうかを決めてからかける必要はありません。決めるのは、こちらの仕事ではありません。
子どもに、どうして謝るのかを聞いてもいいですか?
最初の一週間はしないでおきます。理由を聞かれること自体が、この形では一つの温度変化になります。まず場面を書きます。書いたあとで聞くなら、理由ではなく出来事を聞きます。さっきは何の音だったの、くらいの形です。
叱ったことがあるのですが、それが原因ですか?
一回の出来事から、外に見える形はできません。できるのは繰り返しからです。だから探すのは記憶のなかの一日ではなく、いま繰り返し起きている位置のほうです。それは紙の上に出ます。
放っておけば、そのうちなくなりますか?
その見通しを外から渡してよい人はいません。渡してくる人は当てているだけです。分かるのは、いま起きている位置と、こちらが何を答えているかだけです。答えを変えると位置が動くかどうかは、一週間で見えます。
こちらの側では、何が起きているのですか?
謝られるたびに胸のあたりが落ちて、そのあとにとっさに否定するか、少し苛立つかのどちらかが出ます。どちらも悪い親だからではありません。子どもの謝りが、こちらの側の何かに当たっているからです。それはこちらの側にあるので、こちらで扱えます。
自分も一日に何度も謝っていることに気づきました。どうしますか?
それは同じ形です。謝りのループという名前で、判定ではありません。体のサインがあり、三秒から七秒の窓があります。読むのは一人称のファイルで、自分について書かれたものではなく、自分に向けて書かれています。
きょうだいのあいだで差があるのは、なぜですか?
同じ家でも、同じ部屋にはなりません。順番、年齢、その時期に家で何が起きていたか。外から一つの理由を当てるより、いまどちらの側で位置が前に来ているかを見るほうが確かです。それも紙の上に出ます。
このページを子どもに見せてもいいですか?
見せません。これは大人の読み物で、子どもが読むと、自分についての記録を渡されたことになります。役に立つ読み方はこちらの読み方だけで、それは最後の二つの節にあります。
入口
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