そのあと

    また自分から安いほうの金額を言ってしまいました

    また自分から安いほうを言ってしまいました。決めていた数字はありました。口から出たのは、その下でした。

    このページは、いくらが正しかったかを決めません。ここからは見えませんし、決めるのはこちらの仕事ではありません。あるのは、これからの十分間ですることと、数字がいつ下がったのかという一点だけです。

    これからの十分間

    水を飲んでください。今夜、訂正の連絡をしないでください。朝で間に合います。

    いま送る訂正は、下げたときと同じ回路が書きます。書き出しで謝り、途中で理由を足し、最後にどちらでも構わないと書き添えます。それは訂正の形をした、二度目の値下げです。

    いくら損したかを計算しないでください。計算し終わったころには、言い出せなかった自分の話が始まっています。

    [実地課題]

    今夜することは二つです。

    水を飲む。決めていた数字と、実際に言った数字を並べて書く。

    理由は書かなくて構いません。二つの数字だけで足ります。

    数字が下がったのは、言う直前です

    書いた二つの数字を明日見ると、たいてい同じことが分かります。下の数字は、考えて決めたものではありません。口を開ける直前に決まりました。

    相手が黙っている数秒があります。その数秒のあいだ、こちらの側では費用が積み上がっています。数字を下げると、その費用がすぐ消えます。消えたことが安心として届いて、安心が妥当さとして読まれます。

    [仕組み]

    数字が下がる三秒から七秒前に、体のサインが出ています。

    多くの人で、喉が細くなる感じか、顔が熱くなる感じです。

    そのあとに来る考え、相手の予算を考えると、今回は実績づくりだから、高いと思われたくない、これは原因ではありません。語りです。

    その考えは毎回きちんとした形をしています。相手のためという顔をしていることが多く、だから反論しにくくできています。

    褒められたときと同じ動きです

    よくできていると言われたときに、そんなことはないと返す動きがあります。金額を下げる動きは、それと同じ回路です。受け取ると発生するものを、受け取る前に減らしています。

    違うのは、こちらには数字が残るという一点だけです。褒め言葉を受け流しても記録は残りませんが、金額は残ります。この回路が数えられる形で出てくるのは、ここだけです。

    受け取れないものを、受け取る前に減らしています。数字のときだけ、それが後から見えます。

    だからこのファイルは、褒め言葉のファイルと同じ棚にあります。扱っている場面は違いますが、走っている回路は一つです。

    次に喉が細くなったときのために

    窓は三秒から七秒です。相手が黙った時点で開いて、数字が口から出たときに閉じます。その内側では、回路はまだ引き返せます。

    [中断のことば]

    声に出して、自分にだけ聞こえる大きさで。声に出せない場面なら、口のなかで形だけ作ります。

    喉が細くなった。いま数字を下げようとしている。

    そのあと、決めていた数字をそのまま言います。説明を足さないのが、この回路のいちばん短い切り方です。

    説明を足すと、足した分だけ下げる余地が生まれます。数字のあとに続けた一言が、たいてい値引きの入口になっています。

    [書き換えの型]

    空いた場所は、放っておくと元の動きで埋まります。別の動きを一つだけ入れます。

    数字を言う場面の前に、決めた数字を一行書いておきます。書いてから部屋に入ります。

    数えるのは日数ではなく回数です。下げてしまった回も、書けば一回です。

    このパターンのファイルは書庫にあります。今夜でなくて構いません。