橋渡し
お金がないから、カウンセリングは無理ということですか?
料金の表を見て、そのままページを閉じました。表の数字は覚えています。覚えたまま、その日のうちに一つ決まりました。自分には無理だ、というほうです。
先に、いま連絡できるところを置いておきます。
いま危険が迫っている場合は、119番に電話してください。当てはまるかどうかを自分で判断する必要はありません。
自殺予防いのちの電話、0570-783-556。毎日10時から22時まで。
こころの健康相談統一ダイヤル、0570-064-556。かけた場所の都道府県の公的な相談窓口につながります。
ほかの相談窓口は、支援情報検索サイト shienjoho.go.jp/telsoudan.html にまとまっています。
先に書いておきます。ここは行くことの代わりではありません。安いほうの選択肢でもありません。行けるなら、行くほうが先です。この記録に人を診る人はいません。
金額もここには書きません。相場も、保険が効く額も書きません。値段は変わりますが、話の形のほうは変わらないからです。変わらないほうだけを扱います。
この言い分は、どこが当たっていますか?
当たっているところを先に書きます。順番を逆にすると、この先を読む理由がなくなります。当たっている部分について、ここは言い返しません。
一つ目。高いのは本当です。しかも一回きりの支出ではありません。続く支出です。始めるところより、続けるところのほうが高くつく形をしています。だから、始められるかどうかではなく、続けられるかどうかで手が止まります。その止まり方は正確です。
二つ目。効くところと効かないところがある、という話も当たっています。同じように話を聞く場でも、扱いが違います。どちらに当たるかは、看板を見ただけでは分かりません。調べていて混乱したのは、調べ方が下手だったからではありません。実際に分かれているからです。
三つ目。相場を調べても決まらなかった、という感覚も当たっています。幅があります。そして、その幅のどこに自分が入るのかは、聞いてみるまで出てきません。表に載っているのは幅のほうで、自分の行は載っていません。
そして、これは甘えではありません。やる気の量の話でもありません。お金が要ることを、お金が要ると言っただけです。ここまでは、この記録も同じことを言います。付け足すものはありません。
[現場観察]
調べたところを、思い出せる範囲で書き出します。件数はいくつでも構いません。
そのうち一つについて、料金の話を見た日と、その直後に自分が最初にしたことを書きます。
金額は書きません。書き出したところで、今週の動きは一つも変わらないからです。
家計の内訳は書きません。ここは支出を点検する場所ではありません。
では、この言い分はどこで止まりますか?
値段の話が終わったところで止まります。そこから先に一文続いていて、その一文は値段の話ではありません。
一つ目。高い、というのは世の中についての事実です。だから自分には無理だ、というのは自分についての結論です。前半は調べれば出てきます。後半は、どれだけ調べても出てきません。出どころが違うからです。
二つ目。減額の仕組みや、幅のある料金や、公的に相談できる場は、形としては存在します。それが自分に当てはまるかどうかは、聞かないと分かりません。ここで見るのは、聞かなかったことではありません。聞く前に結論のほうが先に出ている、その順番です。
三つ目。この記録は、行くことの安い版ではありません。安い版というものが、そもそもありません。現場で使う手帳と、人を診る仕事は、別の種類のものです。片方がもう片方の代わりになることはありませんし、比べて順位をつける話でもありません。
病名ではありません。この記録は病名をつけません。ここにあるのは、何がどの順番で走るかという記録だけです。医学の判定は、本人を目の前に置いて、経過を聞いて、別の可能性を一つずつ外していく仕事で、それはここにはありません。
値段は世の中の事実です。無理だという一文は、こちら側で出た結論です。
[仕組み]
体のサインが最初の一枚です。動作の三秒から七秒前に来ます。
胸が固くなる、喉が締まる、息が浅くなる、肩が上がる。場所は人によって違います。
そのあとに来る考え、うちには余裕がない、いま言うことではない、これは原因ではありません。すでに走っているものについての説明です。
窓はサインと動作のあいだにあります。値段はその窓の外にあって、中には入りません。
この一文は、ほかのどこで出ていますか?
ここからは、料金の話ではなくなります。同じ一文が出ている場所を三つ挙げます。この書庫では、それぞれ別のファイルに保管されています。
一つ目。きちんと続けられる形が揃うまで始めない。毎週きちんと通える見込みが立たないなら、一回だけ行くのは中途半端だから行かない。これが完璧主義の罠です。始めないことは決意ではなく、条件が揃うのを待っている状態です。条件は、待っているあいだは揃いません。
二つ目。自分の分だけを後ろに回す。家の中の誰かに要ることには出せて、自分に要ることには出せません。順番の問題であって、額の問題ではないので、額が増えても順番は変わりません。これがすり減る関係の出方の一つです。相手が悪い人である必要はありません。役の位置で決まります。
三つ目。頼む前に引っ込める。減額について聞けるかどうかという場面で、聞く前に、迷惑だという考えのほうが先に立ちます。そして聞かなかったあとに、聞けばよかったという形で謝りが残ります。これが謝りのループです。前半は空気を読むこと、後半は謝ることで、この二つは同じ回路です。
この三つに共通しているのは、値段が確定する前に結論が出ている、という順番です。値段は、そのあとで結論の理由として置かれます。理由として置かれた値段は、本物の値段と同じ顔をしています。だから見分けがつきません。
[心当たり]
誰かが席を用意すると言ってくれたときに、迷惑になると先に言ったことがあります。
話を聞くと言われた場面で、大したことではないと自分で先に閉じたことがあります。
人の分の支払いには手が動くのに、自分の分になると手が止まります。
調べたページを閉じるまでの時間が、毎回だいたい同じくらいの短さです。
値段のついていない場面でも、同じことが起きますか?
ここが、この記録の持っている確かめ方です。一つしかありません。
値段は、値段のある場所にしかありません。走っている形のほうは、値段のない場所にもついてきます。だから見るのは、お金が一切動かない場面です。誰かが時間を空けると言ったとき。話なら聞くと言われたとき。仕事を代わると言われたとき。順番待ちの席が空いていると言われたとき。
そこで、同じ一文が出るかどうかです。自分には無理だ、自分の分は後でいい、そこまでしてもらうほどではない。出るなら、その一文は値段が作ったものではありません。値段のない部屋にまでついてきたものは、値段の話では説明がつきません。
出ないなら、ここに形はありません。お金が足りないという事実だけが残ります。それは本当のことで、この記録はそれを小さくしません。ただ、ここにあるのは形についての記録なので、渡せるものを持っていません。持っていないものを渡さないというのが、ここの書き方です。読むのをやめて大丈夫です。
[実地課題]
七日間、一日一行だけ書きます。日付、その場面、断ったか受け取ったか。
書くのは、お金の動かない場面だけです。値札のある場面は対象外にします。
金額は書きません。何にいくら使ったかも書きません。書いても、七日目に読み返せるものが一つも増えないからです。
七日目に、断った行が何行あるかを数えます。作業はそれで終わりです。ゼロなら、この記録に用はありません。
それでも行きたい場合は、どうすればいいですか?
行ってください。ここは引き止めません。読んで、やはり受診するほうだと思ったなら、それがこのページの正しい終わり方です。ここに残ってもらうことは、この記録の目的ではありません。
一手だけ書いておきます。金額の欄を見て決める前に、条件を聞く、というやり方があります。減額の扱いがあるか。回数や間隔に幅があるか。公的に相談できる場が近くにあるか。どれも、聞けば返事が返ってくる種類の質問です。
聞くことは、要求ではありません。条件の確認です。この区別が消えている場合、消しているのは値段ではありません。上の三つのどれかです。そして、聞く直前の数秒に、体のほうが先に動いています。そこが窓です。
窓は三秒から七秒です。聞こうとしたときに開いて、やめておこうという考えが言葉になったときに閉じます。その内側では、まだ質問のほうへ戻れます。閉じたあとで戻ることもできますが、そのときには理由のほうが先に用意されています。
聞かずに決めた条件は、条件ではありません。こちらの結論です。
このファイルに届く質問
お金がないなら、やはり無理ということですか?
その結論は、ここでは出しません。高いという事実と、自分には無理だという一文は、別々のものです。前半は調べれば出てきます。後半が値段の作ったものかどうかは、お金の動かない場面で同じ一文が出るかどうかで分かれます。
料金はどのくらいかかるのですか?
ここには書きません。書いた時点で古くなる種類の情報だからです。金額は場所によっても時期によっても動きます。動かないのは話の形のほうで、ここが扱えるのはそちらだけです。額そのものは、実際に相談する先に直接聞いてください。
保険は使えるのですか?
効くところと効かないところがあります。同じように話を聞く場でも扱いが分かれていて、看板を見ただけでは分かりません。ここで断定はしません。自分の場合にどちらなのかは、その場所に確認する話です。
相場を調べたほうがいいですか?
調べても幅しか出てきません。幅は本当のことで、そのどこに自分が入るかは載っていません。だから調べ終わっても決まらず、決まらないまま手元だけが重くなります。数える対象を、額から場面のほうへ移すのが、ここのやり方です。
減額や幅のある料金について、こちらから聞いてもいいものですか?
聞くことは要求ではありません。条件の確認です。返事がどうであれ、聞いた側が何かを損なうことはありません。聞く直前に体のほうが先に止まる場合、止めているのは値段ではありません。
ここは、カウンセリングの代わりになりますか?
なりません。種類が違います。現場で使う手帳と、人を診る仕事は別のもので、片方がもう片方の安い版になることはありません。ここに人を診る人はいませんし、病名もつけません。行けるなら、行くほうが先です。
お金をかけずに済むほうを選んだほうが得ですか?
比べる話ではありません。得か損かで並べられるものなら、それは同じ種類のものだということになります。ここが扱うのは、動作の三秒から七秒前に来る体のサインと、そのあとに出る一手だけです。範囲は狭く、狭いところは全部使えます。
これは病名ですか?
病名ではありません。この記録は病名をつけません。医学の判定は、本人を目の前に置いて、経過を聞いて、別の可能性を一つずつ外していく仕事です。ここにあるのは、何がどの順番で走るかという記録だけです。
家計を見直せば行けるようになりますか?
その点検は、ここではしません。何にいくら使ったかを並べる作業は、支出の話を人柄の話に変えてしまいます。ここが見るのは、お金が一切動かない場面で同じ一文が出るかどうかだけです。財布は開きません。
体にはどんなサインが出ますか?
多くの人が胸か肩を挙げます。料金の欄を見た瞬間に胸が固くなり、息が浅くなり、肩が上がります。指のほうはもう閉じる動きに入っています。サインは、閉じる動作の三秒から七秒前に来ています。
確かめてみて、やはりお金の問題だけだった場合はどうしますか?
そのまま閉じて大丈夫です。確かめて外れたのは失敗ではなく、確かめた結果です。七日分の行に断った回が一つもなかったなら、この記録に用はありません。合っていない記録を読み続けることのほうが、時間を取ります。
今日からできることは何ですか?
一行です。日付、その場面、断ったか受け取ったか。お金の動かない場面だけを書きます。十秒で終わります。これが焦点で、ここでの焦点は、値札のない場面だけを集める欄です。
入口
値段のない場面でも同じ一文が出ていた場合だけ、三つのファイルが日本語でそのまま置いてあります。窓と、体のサインと、切り方まで。行くほうを選んだ場合は、そちらが先です。
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